スペースサザエさん 第十二話「タラオ、裏のおじいちゃんと遊ぶ」


とある晴れた午後、タラオは裏のおじいちゃんの家に遊びに行った。


〜裏のおじいちゃんの家〜


タラオ「ゴメンクダサイです〜」

 

裏のおばあちゃん(以下 裏婆)「おや・・・タラちゃん、今日も来たのかい?」

 

タラオ「きちゃ駄目ですか?このくそ婆!です。」

 

タラオは平然な顔をして言った。

 

裏婆「あいかわらず口が悪いねぇ・・・」

 

タラオ「余計なお世話だ!この老いぼれ!です。」

 

裏婆「仕方ないねぇ・・・まぁいいか・・・ところで今日も爺さんと?」

 

タラオ「そうです。かってにあがらせてもらうです。」

 

タラオは土足で家に上がり込んだ。


〜ROOM−0221〜


ここには裏のおじいちゃんがいた。

 

タラオ「どうもこんにちわです。」

 

裏のお爺ちゃん(以下 裏爺)「おや?今日も来たのかい?何度も言うけど土足はいかんよ。」

 

裏のおじいちゃんはできるだけ優しく言った・・・が、しかし・・・

 

タラオ「うるさいです。そんなことはどうでもいいです。とにかく遊ぶです。」

 

裏爺「(一体この子はどんな教育を・・・)今日は何をするんだい?」

 

タラオ「そうですねぇ・・・・」

 

裏爺「格闘ゲームなんかどうじゃろうか?」

 

タラオ「ゲームなんてつまんないです。本物の格闘するです。」

 

裏爺「そんな・・・わしはもうこの歳だし・・・」

 

タラオ「言訳無用です。ガンダムファィトォォォォ!」

 

裏爺「レディィィィィゴォォォォォ!!(しまった!つい昔の癖で・・・)」

 

裏爺が昔宇宙一のガンダムファイターであった事は言うまでもないが、いまやもう98歳の裏爺には戦う力など微塵たりとも残っていなかった。

 

裏爺「タ・・タラちゃん・・ちょっと待って・・」

 

タラオ「ウォォォォ」

 

裏爺の言う事など気にもとめず、タラオは裏爺に飛びかかった!

 

タラオの鉄拳が裏爺を襲う!

 

裏爺「ぐほっ!」

 

ボディブローが決まった!裏爺はよろける・・・タラオは間髪入れずに再攻撃を試みる。

 

タラオ「ワカメお姉ちゃん直伝『卍固めDX』です!」

 

裏爺「ぎゃぁぁぁぁ」

 

裏爺の呼吸がと止まった・・・・しかしそんな事タラオの知った事ではない。

 

タラオ「とどめです!」(←裏爺はもう死んでます)

 

タラオは手の甲の『♪』を輝かせた!

 

タラオ「シャイニングゥゥゥゥゆびぃぃぃぃ」

 

タラオの輝く指が裏爺の死体を襲う!

 

「グチャ!」

 

部屋一面にどす黒い血と気色悪い肉片が飛び散った。

 

しかし、これしきのことでタラオは動じるはずもなかった。

 

タラオ「ふぅ・・・もう壊れちゃったです。」

 

タラオはそんな非情な言葉を残すと部屋を後にした・・・・


〜玄関〜


裏婆「おや?もう帰るのかい?」

 

タラオはこくりとうなずいた。

 

裏婆「また壊したのかい?」

 

タラオはもう一度うなずいた。

 

裏婆「しかたないねぇ・・・・明日までに直して(←変換ミスではありません)おけばいいね。」

 

タラオは小さくうなずき、外に出た。


〜その日の夜の裏爺の家の一室〜


暗闇のその部屋には巨大なコンピューターに向かう裏婆がいた。

 

裏婆’sメディカルシステム「メディカルシステム起動・・・・・・・・起動完了・・・・・・・システムパラメーターはすべて正常値・・・・・・・コマンドを入力してください。」

 

裏婆はその風貌からは想像もできない手つきでキーボードをたたいた。

 

裏婆’sメディカルシステム「コマンド確認・・・・・・復元作業を開始します。」

 

システムのその言葉と共にROOM−0221の肉片及び血痕は全て取り除かれた。

 

裏婆’sメディカルシステム「・・・・・・・・・・・・・・・・復元完了・・・・・・記憶データを挿入して下さい。」

 

裏婆は懐にあった「も」ディスク(←MOではありません)を挿入した。

 

裏婆’sメディカルシステム「記憶復元中・・・・・・・・・・・・復元完了・・・・以上で操作はすべて終了しました。コードナンバー2k01を射出します・・・・・・」

 

コンピューターの脇にある射出口からプラスティックのボール(←がちゃぼん?)にはいった裏爺が生まれた(?)。

 

操作が終わり裏婆は、ほっとため息を吐いた。

 

そしてポツリと呟いた。

 

裏婆「タラちゃんは強くなりそうねぇ・・・・・お母さんよりも・・・・」


第12話「完」


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