スペースサザエさん 第十三話「通学」
今回は第三者の視点から解説を交えながら話を進めます。
〜磯野家玄関〜
とある朝、いつものようにワカメとカツオは学校へ行くのであるが、出発するにはゲートを開ける必要がある。ゲートを開けるパスワードとは・・・(朝出発用パスワード)
以下パスワード入力シーン
カツオ;ワカメ「いってきまーっす!」(磯野家ゲートシステム起動パスワード)
カツオ「あ!忘れ物!」(カツオ用パスワード)
ワカメ「もう、お兄ちゃんたらドジなんだから。」(ワカメ用パスワード)
・・・がパスワードとなっている。つまり学校に行くには、二人が一緒にいないと行けないのであるが、今はそんな事どうでもいいだろう。
ちなみに通学には二人とも『アインラッド』を使用している。勿論、校則違反だが彼らの知った事ではない。
〜通学路の宇宙空間〜
ワカメ「お兄ちゃん今日も競走ね!」
カツオ「分かってるよ、でも・・・負けたらアレだからな!」
ワカメ「分かってるって」
この競走とは彼らが考えた登校をよりクイックリィに行うためのエキサイティングなゲームであるが、ハタから見れば迷惑以外の何者でもない。
〜競走のルール〜
@アインラッド(通称タイヤ)
Aチューンは自由。
B撃墜も可。
C市民なんて知ったこっちゃない!
BとCが非常に気になるがとりあえずレースを見てみよう。
〜レース用特設(?)会場〜
何故か毎日、裏のおじいちゃんがスタータをする。
裏爺「よ〜〜〜〜〜〜〜い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ど・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐっ・・・・・・・ぐはっ・・・・・・・・・・・・・・・どん・・・・・」
裏のおじいちゃんが血を吐こうが彼らには関係ない。今彼らに一番大切なのは・・・・・・そう、レースだけだ。
カツオ;ワカメ「イッケェェェェェーーーーーーーーーーー」
二機のアインラッドが凄まじいスピードで走りさって行く。(裏のおじいちゃんはいつもどうり吹き飛ばされ、いつもどおり裏のおばあちゃんが回収する)
そしてレースの方はというと・・・・
カツオ「ウォォォォ」
どうやらカツオのリードである。だがワカメが黙って見ているはずもない。
ワカメ「おちなさい!」
ワカメはアインラッドに取り付けられているミサイルを全弾カツオに向けて撃ち込む。
カツオ「おおっと、つるかめ、つるかめ・・・・」
カツオは間一髪でこれをかわした。
流れ弾はというと・・・・・・そう、これが『迷惑』の主要原因である。
「ギャァァァァァ」
通勤途中の宇宙サラリーマンに直撃したようだ。この世のものとはおもえぬ断末魔が爽やかやな朝の街角に響く。やはりこれも彼らには関係ないといったところだ。
<レース展開省略>
↑筆者は某アニメ「レ○ツアンド○”ー」が嫌いなため省略。好きな人いたらゴメンm(__)m
〜かもめ第五千二百四十三小学校正門前〜
正門前を一機のアインラッドが通り過ぎてゆく、その後追ってもう一機アインラッドが・・・・・
二人が学校の裏にアインラッドを隠すと(←この辺はわきまえているようだ)何やら話しながら歩いてきた。
勝者はというと・・・・・・顔色から察するに・・・カツオのようだ。
カツオ「いやぁ〜久しぶりに勝ったなぁ〜」
カツオは満面の笑みを浮かべてそういった。
一方負けたワカメはというと・・・・・・脱力状態といったところだろうか、気力というものが全くなかった。
無気力な小さい声でワカメはカツオに言った。
ワカメ「ね・・・・・・・ねえほんとに・・・・アレ・・やるの?」
カツオ「勿論だとも!昨日は僕がやったじゃないか!」
ワカメ「で・・・・・・でも・・・・・・」
カツオ「とにかくやるんだからな!玄関で!」
ワカメは小さくうなずいた。
そしてこれから二人の一日が始まる。
第十三話「完」