スペースサザエさん 第十五話「5−3のゆかいな仲間達」


〜5−3〜


 

窓を開けたのはカツオだった。しかしその姿は傷つき・・・かろうじて窓枠につかまるのがやっとだった。

 

花沢「ど・・・どうしたの磯野君!」

 

カツオ「みんな・・・に・・・・にげて・・・・」

 

田中(仮)「なんだ!遅刻しといてその態度は!」

 

カツオ「そ・・・・・・それどころじゃ・・・・・・」

 

田中(仮)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

田中(仮)は無言のまま窓枠につかまるカツオに歩み寄った。

 

田中(仮)「お前みたいなやつは・・・・・・・」

 

田中(仮)はカツオに恨みを抱いていた。(恨みの主要原因・・・・・・間違って撃たれた、大切にしていた限定ガンダリウム合金Newガンダム使用のシールドを自慢していたら撃ち砕かれ粉々にされた、etc・・・・・・・)

 

田中(仮)は今その恨みを晴らすべくカツオに復襲を敢行した。

 

田中(仮)「おや?どうしたんだ?磯野?」

 

田中(仮)はかろうじてつかまるカツオの手をわざと踏みつけた。

 

カツオ「ぎゃあ!」

 

田中(仮)「おっとすまない、わざとじゃないんだよ、ハッハッハッハッハ。」

 

カツオ「くそっ!どうなっても知らないからな!・・・・・・・」

 

カツオは意味ありげな言葉を残すと壊れかけたブースターで家の方向にゆっくりと飛び立った。

 

しかしそれくらいで諦める田中(仮)ではなかった。

 

田中(仮)「逃すか!おちろぉぉぉ!」

 

田中(仮)は生徒の目などきにせずにカツオにビームライフルを撃った。

 

カツオはかかろうじて残った10のSPで「ひらめき」を使いビームをかわした。

 

カツオは反撃にうつろうとするが・・・・もうカツオにはツインビームカノンを撃つエネルギー(ツインビームカノンの消費エネルギーは40)すらなかった。

 

カツオ「くっ・・・・・・・・・・・弾切れか・・・・」

 

訂正すると弾がないのではなくて、エネルギーが無いのである。ま、そんな事はどうでもいいけど・・・・

 

田中(仮)「まだまだぁ!」

 

田中(仮)は容赦なくカツオにビームを浴びせかける。

 

カツオ「くぅ・・・・・やる・・・でもまだ」

 

ちなみにカツオのMAX HPは87800で、いまのHPは120、装甲は10450と硬いので、10のダメージしかうけない・・・・・・・しかしピンチである。

 

田中(仮)「ヒャーハッハッハッハ、おちろ虫けらめ!」

 

田中(仮)は既に教師である事を忘れていた。

 

カツオ「くっ・・・・・・も・・・・・もつのか?!」

 

しかしそれを黙って見ている花沢ではなかった。

 

花沢「ウォォォォォォ」

 

花沢の鉄拳が理性を失った田中(仮)を襲う!

 

田中(仮)「ギャァァァァァァァァァ」

 

田中は吹っ飛んだ!

 

カツオ「ありがとう!花沢さん・・・・でも今はとにかく逃げて!」

 

花沢「何故?何故逃げなくちゃいけないの?」

 

カツオ「・・・・・・・・・・・・・・とにかく・・・・・みんなを連れて・・・・・・逃げて・・・・」

 

花沢「・・・・・・・・・・・・・・・分かったわ!磯野君も早く逃げて!」

 

花沢はカツオにエネルギーパックをなげた。

 

カツオ「分かった・・・・」

 

カツオはエネルギーを補給すると、家の方向に飛び立っていった。

 

(↑久しぶりに人間っぽいカツオ)

 

花沢「さて・・・・みんな!逃げるわよ!」

 

花沢はみんなを教室備え付けの脱出ポットに乗せた。

 

生徒A「あれ?花沢はのらないのか?」

 

花沢「私の事は心配しないで・・・・・私はこいつを・・・・・」

 

花沢は横たわっている田中(仮)に目をやった。

 

生徒A「分かった・・・・・・・生きろよ!」

 

生徒Aがハッチを閉めて飛び立ったその時

 

凄まじい爆音が辺りを包み込む・・・

 

花沢「ち・・・・・・・近いわ!」

 

何か恐ろしいものが近づいてくるのが花沢には分かった。

 

花沢「くるっ!」

 


第十五話「完」


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