スペースサザエさん 第十六話「花沢’sシステムP−4023J+」
〜5−3〜
花沢の感はあたった。花沢のセンサーに高エネルギー反応があった。
はなざわ’sシステム「高エネルギー体を発見・・・・第一目標として設定・・・・・・信号パターン測定中・・・・・・パターン・・・・・・・・・青・・・・・」
花沢「え?」
花沢’sシステム「パターン・・・・青・・・」
花沢「な・・・・・何!?」
花沢’sシステム「だから・・・・・青だって・・・・つまり使徒だよ、わかる?」
花沢「分かってるわようるさいわね、システムのくせに!」
花沢’sシステム「何だと!このアマこっちはMIGIシステムよりも強力なんだぞ!わかってんのか?おい!」
花沢「あ〜もう、うるさいわねぇ!」
花沢’sシステム「・・・・・ふふ〜ん・・・そんなこといっていいのかなぁ?・・・とぉぉぉっても大事な事教えてあげようと思ったのになぁ・・・・・」
花沢「何よ!大事な事って!」
花沢’sシステム「ど〜しよっかな〜、態度悪いしなぁ・・・」
花沢「あんたねぇ・・・・・・もう知らない・・・・システムを手動に切り替え・・・」
花沢’sシステム「ブ〜〜〜切り替わりませ〜ん!」
花沢「え?なんで!?」
花沢’sシステム「システムはすべて私が占拠しました。」
花沢「この大切なときに・・・・もう・・・・いいわ・・・電源を・・・」
花沢’システム「あ!それはちょっと・・・あの・・・やばい・・・かなぁ・・・なぁんて思ったりして・・・」
花沢「私に従う?」
花沢’sシステム「は・・はい!勿論です!」
花沢「よろしい・・・で、大事な事って何?」
花沢’sシステム「はい・・・あのぅ・・・非情に申し上げにくい事なのですが・・・・・」
花沢「何よ!言ってごらんなさいよ!」
花沢’sシステム「あの・・・・・・・前方に・・・・・・・」
花沢「何?あの赤いやつ?」
花沢の前方の空に赤い光が見えた。
花沢’sシステム「あのぅ・・・・・・・・・・それ・・・・・・・・ミ・・・・・・なんですけどぉ・・・・・・」
花沢「何?ミ・・・なんなのよ!機械ならはっきり言いなさいよ!」
花沢’sシステム「言っても怒りません?」
花沢「怒らないって、いいから言ってごらん。」
花沢’システム「それ・・・・・・・・・ミサイルなんです!!」
花沢「は?」
花沢’sシステム「だから・・・・・ミサイル・・・」
花沢は耳を疑った・・・だが、そう言えばだんだん赤いのが近づいてくるような気が・・・・しないでもなかった。
花沢「どうしてそれは早く言わないの!!!!!」
花沢’sシステム「やっぱり怒った!だから嫌だったんだ!」
花沢「・・・・まぁ・・・・いいわ、ところであのミサイルの大きさは?」
花沢’sシステム「・・・・ええっとぉ・・・・だいたい・・・52M40Cくらい・・・」
花沢「何で『くらい』なのよ!ってどうでもいいか・・・・とにかく、回避方法は?」
花沢’sシステム「ありません。」
花沢「は?」
花沢’sシステム「逃げるのが遅すぎましたね。いやぁ残念。」
花沢「残念ってあんた・・・全然残念そうじゃ・・・・・・!?」
まばゆい光に辺りが飲込まれる。ミサイルが学校を直撃したようだ。やはり、花沢’sシステムの言うとおり回避の手段はなかった。
数十秒してやっと光が消えて行く・・・・学校は職員室以外は見当たらない・・・職員室以外は木端微塵
された模様だ。おそらくこのぶんだと、花沢も、田中(仮)も生きてはおるまい・・・・・
第十六話「完」