スペースサザエさん 第四話「今、マスオ」
〜回想シーンの続き〜
〜どこぞの喫茶店〜
そして翌日、喫茶店でマスオとサザエは対面した。彼はほっとした。なぜならサザエは普通の人と何ら変わりなかったからだ。その時マスオの頭には友人A,Bの話や電報の事など1mgも無かった。
そして、ことはお見合いのごとく進んでいった。
サザエ「あの・・・・・・御趣味は」
マスオ「はぁ・・・・・・あの・・・ジャガイモのでんぷん取りを少々・・・」
ナミヘイ「ほぅ、それは凄い!で・・・何級だね?」
マスオ「いぇ・・・級ではなくて・・・あの・・・・・・・7段です。」
サザエ「まぁ!凄いわ!お父さん。私、この人に決めるわ!」
ナミヘイ「おぉそうか・・・わしも彼なら安心だ。いやぁ良かった。本当にめでたい。」
マスオ「あの・・・決まったって・・・何が?」
ナミヘイ「何をとぼけた事を言ってるのかね。結婚だよ・ケ・ッ・コ・ン!」
マスオ「えぇ!ケッコン!!」
ナミヘイ「何か不満かね?」
一瞬ではあるがマスオのスカウターに強力な反応があった。
マスオは底知れぬ恐怖を感じた。
このままでは・・・やられる!!
マスオは思った。
サザエ「私じゃ駄目?」
マスオのスカウターに更に強い反応が・・・
人間じゃない・・・この反応は・・・・・・・
スカウター「ピピッ!パターン青・・・・・・使徒です!」
し?使徒????し?????しとととと??????
マスオはパニックに陥りかけた。
ここは円滑に事を進めねば・・・逃げちゃ駄目だ・・・逃げちゃ駄目だ・・・
マスオは額の汗をぬぐった。そして気を取り直して・・・
マスオ「全然そんなことありませんよ!ただ僕には貴方のような美しい女性はもったいないかと・・・」
サザエ「まぁ!そんな美しいだなんて!お父さん、私、ますますこの人が気に入ったわ」
や!やばいぃぃぃ!!!!!!このままでは使徒と結婚するはめに・・・それだけは阻止せねば!!
マスオ「今日はこの辺で・・・」
ここでことをうやむやにして・・・
ナミヘイ「じゃここにはんこを・・・」
ナミヘイは婚姻届を取り出した。
何ーーー!!!即決かい!!!何とか逃げにば!
マスオ「ちょっとはんこは・・・」
ナミヘイ「拇印でも結構だよ」
そういうとナミヘイは強引にマスオの手をつかみ婚姻届に判を押した!
その時彼の全ては終わったといっても過言ではないだろう。彼は使徒と結婚したのだ!ここから彼の復襲の計画「人類土管計画」が始まった!!
〜現代の宇宙ステーション〜
マスオはあの日の事を思い出し、深い悲しみを胸に秘めていた。近いうちに例の計画を打ち出そう・・・マスオは決心した・・・
ナミヘイ「マスオ君!ま・す・お・君!」
マスオ「はっ!あ・・・そうですね・・・着きましたね・・・」
ナミヘイ「どうだい?一杯やってかないかい?」
マスオ「あ・・・そうですね・・・」
マスオとナミヘイはステーションの外に出た。
第四話「完」