スペースサザエさん 第七話「戦艦」


〜磯野家周辺〜


 

サザエは庭の掃除をしていた。・・・・・・と、その時前方から大きな戦艦が迫り来るのに気づいた。とっさにサザエは戦闘体型に変形した。

 

サザエ「誰!」

 

戦艦の乗組員「そんな恐い声ださないでクダサイよぉ」

 

サザエ「その声は・・・・・・ジンロクさん!」

 

ジンロクは戦艦から降りてきた。

 

ジンロク「やっと気づいてもらえましたか・・・」

 

サザエ「あら!どうしたのその戦艦?ずいぶん大きいはねぇ・・・高かったんでしょ?これ。」

 

ジンロク「ちょっとローンを・・・」

 

サザエ「あら、たいへんねぇ・・・ねえ、なんていうのこの戦艦?」

 

ジンロク「アーガマっていうんです。正確にはニューモデルだから真・アーガマっていうらしいです。」

 

サザエ「武器なんかもちゃんとついてる?」

 

ジンロク「勿論です!マップ兵器も搭載してますから。」

 

サザエ「改造は?」

 

ジンロク「フル改造です。」

 

サザエ「わぁ!凄いわねぇ」

 

ジンロク「あと、こいつしゃべるんです。」

 

そう言うとジンロクはサザエを連れては船橋に行くとカバーのついた赤いスイッチを押した。

 

「キュルルル・・・起動しています・・・・・・・起動完了・・・・・・」

 

そのアナウンスの後にアーガマはしゃべりだした。

 

真・アーガマ「おい!ジンロクとかいったな、お前かってに電源切るんじゃねえ!全く・・・なんで俺はお前なんかに従わなきゃならないんだ!俺はブライトさんしか乗せない主義なんだ!」

 

ジンロク「こいつ、買ってからずっとこんな態度なんです・・・・・・何とかなりませんかぁ、サザエさん?」

 

サザエ「そうねぇ・・・・・・ちょっと教育が必要かもねぇ・・・」

 

真・アーガマ「!!?」

 

真・アーガマは瞬時に身の危険を感じ取った。

 

真・アーガマ「いやぁ僕は貴方みたいな美人に出会えて幸せだなぁ。」

 

サザエ「あら!美人って誰の事?」

 

真・アーガマ「勿論サザエさんの事ですよ!」

 

サザエ「まあ!お世辞が上手ね。」

 

真・アーガマ「そんなお世辞だなんて・・・僕はただ本当の事を言ったまでですよ。」

 

ジンロク「な・・・・こいつ!」

 

サザエ「ジンロクさ〜ん、教育なんて必要なさそうよ。」

 

ジンロク「こいつぅ〜!」

 

サザエ「あら?ジンロクさん・・・何か御不満?」

 

ジンロク「!?・・・い・・・いえ・・・そんなことは全然・・・(くそっ)」

 

サザエ「そうよねぇ・・・こんないい戦艦だもんねぇ・・・いい?ジンロクさんこれからはかってに電源切っちゃ駄目よ。もしそんなことしたら・・・」

 

サザエは急に形相を変えた。

 

ジンロク「わ・・・分かってますよ・・・サザエさんの言う事は絶対ですからね。」

 

真・アーガマ「そうだぞ!ジンロク!」

 

サザエ「貴方も・・・・」

 

又もサザエは凄い形相となった。

 

真・アーガマ「は・・・ハイ!サザエさんは絶対です!」

 

サザエ「あ〜ら?よぉ〜く分かってるみたいねぇ。・・・チュ♪」

 

サザエはアーガマにキスをした。

 

真・アーガマ「☆?!$※・・・・・・(くぅ・・・やる!でもまだ・・・)」

 

真・アーガマは9000のダメージを受けた。

 

サザエ「ん?どうしたの?」

 

真・アーガマ「い・・いえ、別に・・・(いつか殺す!)」


第七話「完」


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