スペースサザエさん 第八話「KNK」
〜KNK旋艦船橋内〜
サザエがのんきにジンロクと話し、ナミヘイが一杯やっている時、カツオはKNKの旋艦の船橋にいた。
船橋内の一室には会長らしき人物とその隣に3名ほどの部下がいた。
ヴァイオリンエース(以下VA)「君があの磯野家の血をひくカツオ君だね。」
カツオ「ああ、そうだ。」
VA「君の事は部下から詳しく聞いている。」
カツオ「部下?タマの事か?」
VA「君の家ではそう呼ばれているらしいね。ここではミルク少佐と呼ばれている。」
カツオ「ふん!そんな事どうでもいい!」
ドズル=ザビ「貴!貴様!会長に向かって失礼だぞ!」
VAの隣に立っていた直属の部下らしき人物が憤怒した。
VA「まあ、そうおこるな。取り合えずここにいる部下を紹介しよう。・・・いまのがドズル=ザビ君だ。斬り込み隊長をやっている。」
不満そうにドズルは会釈した。
VA「私の隣にいるのが副会長の超AI君だ。」
超AI(以下寵愛)「みなからは寵愛と呼ばれている。君も寵愛と呼んでくれたまえ。」
VA「そして君の隣にいるクールな男が斬り込み隊補佐官WIND君だ。」
WIND「ヨロシク。」
VA「それでは本題に移ろう。だいたいの内容はミルク君から聞いてきたね。」
カツオ「クルミ?・・・ああ・・・あのドラネコか・・・聞いてきたぜ。何でも同盟を結びたいって?」
VA「同盟?・・・・どうやらまたクルミが嘘を言ったみたいだね。」
カツオ「うそ?どういう事だ?」
VA「うむ、まぁ同盟みたいなものかもしれんがな・・・」
カツオ「みたいな?はっきりいったらどうなんだ!」
VA「ではそうするか・・・実は君にKNKに入会してもらいたくてここに来てもらった。」
カツオ「入会?ふざけるな!誰がこんな組織に!」
VA「無論、できる限りの境遇で君を迎えるつもりだが・・・」
カツオ「地位ぐらいでおれが動くと思うのか!」
VA「・・・・・・・・・」
カツオ「帰らせてもらう」
カツオが帰ろうとしたその時VAがカツオを引き止めた。
VA「まちたまえ・・・できる事ならこんな事はしたくなかったのだが・・・やむおえまい・・・」
VAは軽く指を鳴らした。
すると、天井が開き巨大なモニターが降りてきた。
そしてその画面の中は電子手錠をはめられた一人の少年がいた。
カツオは驚愕した!
カツオ「な・・・中島!」
その少年はカツオの親友「中島」であった。
カツオ「中島!中島!聞こえるか!」
中島「い・・・磯野か?・・・・よかった・・・助けに来てくれたのか!」
カツオ「分かった・・・今助けに行くぞ!」
VA「まちたまえ!ただで彼をわたすわけには行かない。」
カツオ「何!!」
VA「君がKNKに入会するなら彼のみの安全は保障しよう。」
カツオ「ひ!卑怯だぞ!」
VA「私は戦いが嫌いだ。だからこうして平和的解決を・・・・・・君はただここにはんこを押すだけで・・・」
カツオ「ふざけるな・・・・・・・」
ドズル=ザビ「ん?なんだって?・・・もういっぺん言ってみな!」
その一言によりカツオの怒りが爆発した!
第八話「完」